毎日メダカを観察していたら、ある日、メダカの体に白い点々が出てきた!
こんな経験ありませんか?
これは、新種ではなく、病気の可能性が高いです。
白点病は、メダカに限らす、魚全般にみられる感染力の高い病気です。
放っておくと、水槽全体に広がる恐れがあります。
今回は、白点病についてみていきましょう。

メダカの白点病
白点病と聞いても、アクア初心者には、どんな病気か分かりづらいです。
字の通り白い点が体に出てくるものですが、どうしたらよいか分からない。
メダカが元気になるように、対処法を知っておきましょう。
白点病とは?
白点病は、メダカ、金魚、熱帯魚など、観賞魚全般で発症する可能性のある病気です。
繊毛虫と言われる虫が寄生し発病する魚の感染症です。
初期段階では、尾ヒレの先など見にくい部分に白い点が出てきます。
それから急速に症状は広がり、白い点は全身に出てきます。
最終的には、粉を振りかけたような状況になってしまいます。
伝染力が高いため、同じ水槽の魚には、数日以内に感染します。
白点病で弱ったところに、他の病原体がやってきて感染することもあります。
症状が悪化し、命を落とす危険もあります。
白点病は、比較的多くみられる病気です。
発見!メダカの体からニョキっと出てるイカリムシ!その対処法を解説

白点病の原因
白点病は、繊毛虫の寄生が原因です。
繊毛虫がいても、元気なメダカだと被害は拡大しにくいのです。
メダカは、急激な水温の低下や水温が上がったり下がったりして一定を保てていないと、体調を崩してしまいます。
水質悪化も、体調不良を引き起こす要因となります。
体調不良のメダカに、ここぞとばかりに繊毛虫が寄生することで、白点病が発症するのです。
メダカの健康管理、きれいな水質、一定の水温は、白点病を発症させないために欠かさないでください。
メダカの過密飼育はどうしてダメなの?初心者にもわかりやすく解説!

白点病は早期発見が重要
繊毛虫は、だいたい1週間ほどでメダカの体を離れ、水槽内で増殖を始めます。
そこから増殖した繊毛虫が新たなメダカに寄生し、感染を拡大していきます。
放置しておくと、白点病の無限ループにはまってしまうのです。
無限ループを回避するには、白点病初期症状のメダカを早期発見すること。
これが1番です。
はじめは、メダカが水草や底砂など水槽内のモノに体をこすりつけます。
体がかゆいのかな?と思うような不自然な動きをします。
これが、繊毛虫が寄生したサインです。
初期症状を見逃さないようにしましょう。
白点病を発見したら
メダカ水槽で、1匹でも白点病の個体を発見したら、水槽全体に広がっていると考えてよいでしょう。
白点病を見つけたら、まずは早急に水換えをしましょう。
いつもより多めの量の水換えをして下さい。
その後、10日程度、白点病治療薬で薬浴をします。
ここで注意したいのが、白点病治療薬は、水槽内を回遊している繊毛虫にしか効き目はありません。
すでにメダカに寄生している繊毛虫は、水槽内の水温を上げてメダカの体内から出て行ってもらうしかありません。
繊毛虫が離れていくとされている水温は、28~30℃程度と高めです。
アクアリウム用の温度調節可能なヒーターを使って水温を上げましょう。
水温を上げ、薬浴することで改善がみられると思います。
しかし、メダカは生き物ののため、体力、病気の進行具合、飼育環境のより、効果は変わります。
飼育する人がしっかり観察して、治療をしてください。
メダカの白点病を予防するには
白点病になってしまったら、今まで元気だったメダカまで命の危機に晒されます。
今まで白点病が発症していなかった水槽で、白点病が出るときの多くが、新しいメダカを迎えた時です。
新しくメダカを迎えるときの注意点を書きました。
- きちんとメダカの管理をされているお店や販売者さんからメダカを迎える。
- メダカが到着してすぐは、別容器で様子をみる。
- メダカが入っていた袋の水は、できるだけ水槽に入れない。
少し注意するだけで、白点病の脅威からメダカを守ることができます。

メダカの白点病【まとめ】
今回は、メダカの白点病についてみてきました。
メダカ以外にも観賞魚の飼育経験がある方は、白点病は聞いたことのある病名かもしれません。
白点病の薬は、動物医薬品を扱うアクアリウムショップやネットショップで、購入できます。
しかし、白点病をしっかり理解できていなければ、薬浴でさらにメダカが疲れてしまうこともあります。
メダカは小さな生き物です。
白点病に限らず、メダカの病気は、命に直結すると考えてもよいでしょう。
楽しくメダカ生活が過ごせることを願っています。
皆さんの飼育の参考になれば幸いです。
